When Lightning Comes in a Jar

By Patricia Polacco  (Philomel Books – 2002)

With the excitement of family reunion, their grandmother shows how to catch “Lightning” in a jar.

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親戚一同が集る家族のリユニオンの日がやってきた。野球をしたりクリケットをしたり古い家族アルバムを見たり、、、、恒例のイベントが色々とあった。でもその年、叔母の一人が幼い時に楽しんだガラス瓶に光を集めることを教えてくれた。子ども達は何が起こるのかと、好奇心を膨らませた。作者パトリシアの2人の成長した子ども達に、家族の絆の暖かさを伝える為の絵本でもある。パトリシアらしいイラストも大いに楽しめれる。当サイトのコレクションにもパトリシアの絵本は複数で集録されているが、彼女の絵本を紹介しているパトリシアのサイトはこちら。

The Keeping Quilt

By Patricia Polacco (Simon & Shuster Books for Young Readers – 1998)

Patricia Polacco tells her own family story and the quilt which remains a symbol of family love and faith.

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ロシアからアメリカへ移民してきたユダヤ人の曾祖母アンは、故郷から持ってきたドレスとショールを大事にしていた。時代と共に、その布は長方形のキルトとなって、家族の歴史を代々繋いできた。作者パトリシアの家族を語った絵本であるが、白黒イラストの中にキルト布だけが鮮やかな色彩で描かれている。1988年に出版された初版はパトリシアの代で終わっていたが、その後パトリシアの2人の子ども達が成長したので、子ども達がキルト布を引き継ぐ所まで内容が延長された。パトリシアらしい暖かい表情が溢れるイラスト、そして時代と共に移り変わる様子と変わらず伝わる家族愛が素晴らしい。

Chloe & Theo

Directed by Ezna Sands (2015)

Inuit man Theo who has a mission to report to world leaders “Our land is melting. Please help us.”  comes to New York and a homeless girl befriends him.

イヌイットの長老達から、北極圏の太陽が加熱していることを南の長老に伝えるようにと、英語が解るテオがその任務を依頼された。南の長老に会う為に用意された航空券は、テオをニューヨークに運んできた。大自然の中で育ったテオは、まるで異なる世界を観察しながら、南の長老を探し回るが、そんな彼に最初に魅了されたのはホームレスの少女クロエであった。様々なカルチャーが混沌とするニューヨークでテオの存在が人々の心を繋いでゆき、南の長老達の集る国連へのドアが開きかかるのだが、、、地球温暖化をユニークなストーリーで語っている。北極圏の文化とそれ以外の南の地球文化の対比は、テオだけでなく私達にとっても大きなカルチャーショックである。

Charlie’s Country

Directed by Rolf de Heer (2013)        Australian Film

In his Aboriginal Community or outside of it, aging Charlie struggles to make his own way in life.  Starring: David Gulpilil who also acts a role in “Rabbit-Profe Fence “.

アボリジニの村に住むチャーリー老人は、昔の生活をいつも懐かしんでいた。村を管理している白人ポリス達とも親しくはしていたが、何もかもが白人に管理されている生活から一人飛び出して、大自然の中の生活に戻った。しかし健康を害し都会の病院に運ばれてしまう。滅びゆくアボリジニ伝統文化と近代化した白人文化の衝突より以上に、鑑賞者1人1人に深く語りかけてくる作品。自分のカルチャーを捜し求めながら社会に反発ばかりしていたチャーリー老人が、たどり着いたのは、、、伝えることの大切さが、ほのぼのとした感動と共に湧き上がるオーストラリア映画である。主役のDavid Gulpililは40年の俳優歴があり、Rabbit-Proof Fence の他にもオーストラリア映画界に多大なる貢献をしている。

Something New

Directed by Sanaa Hamri (2006)

Successful career-oriented woman participates a blind date for the first time, and her love story begins.

弁護士として有能な才覚を持っている若い黒人女性ケニアは、米国の黒人上流社会で育った箱入り娘でもあった。プライドも理想も高いせいか、ボーイフレンドもいなかった。そんなケニアに、ブラインドデイトを友人がアレンジした。ところが相手が白人男性であることを、実際に合うまで知らなかった。ケニアはそのデートを即打ち切りにした。皮肉なことに庭師であるその彼に、彼女の家の庭の改造を頼むことになる。人種的なカルチャーの違いのみならず、階級や収入の違いによる価値観の違い、都会育ちの女性と自然と共生している男性のライフスタイルの違い、ケニアはその違いに興味を示し、徐々に自ら違いを受け入れてゆこうとするが、、、異文化の違いの狭間で揺れ動く女心が見事に描かれている映画である。

Marie’s Story

Directed by Jean-Pierre Ameris (2014)      French Film

Marie is born deaf and blind, and unable to communicate with the world around her. Sister Marguerite sees in Marie a unique potential and she works to show Marie how to communicate.  Based on the true event in late19th century France.

邦題:奇跡のひと マリーとマルグリット

幼い時に三重苦になったヘレン・ケラーの“奇跡の人”は米国の話だが、この映画の主人公はフランスの田舎に住む生まれながらの三重苦の少女マリー。マリーは14歳の時に聾唖者が寮生活をしている聖母学院に連れてこられるが、そこでは皆が手話で会話をしていたのでマリーは、入寮を断られた。野生の動物のごとくに逃げ惑い、木に登ってしまったマリーに、聖母学院で働く修道女マルグレットが手を差し伸べる。その手にそっと触るマリーの手。その時、マルグレットは人間の魂にふれた気がした。そして自らマリーの教育担当者となることを願い出た。それからの二人がたどるコミュニケーション成立までの道程は、異文化の狭間に立たされた人への励ましにもなるだろう。病気で亡くなったマルグレットの意志を継いで、マリーは1921年に36歳で亡くなるまでその聖母学院で働いた。魂が揺さぶられる、感動映画である。

Somewhere only we know

Directed by Jinglei Xu (2015) Chinese Film

Young Chinese girl traces her grandmother’s past in Prague, and finds her grandmother’s unchangeable love story. Director Jinglei Xu is also a well-known actress .

邦題:あの場所で君を待っている

プラハの美しい街並みを背景に、半世紀以上に及ぶ愛を描いた中国映画。現地人達との会話は英語となるが、在プラハの中国人同士の会話は当然ながら中国語。第二次大戦中に祖国に帰還できなくなった祖母がプラハに来て出会った男性医師を探しに、孫娘がプラハにやって来た。亡くなった祖母が、人生の末期まで抱いていた真実の愛を確認する為に、そして孫娘自身そんな愛に憧れていた。プラハの街並みは変わらずとも、時代のカルチャーが表現する愛情のあり方の違いは、興味深く描かれている。ストーリーの展開はお伽噺要素もちらつくものの、鑑賞者に対して愛の本質を囁いている映画でもある。なお、監督であるJinglei Xu (シュー、ジンレイ)は、中国を代表する女優でもあり、多方面で活躍している。

War of the Buttons

Directed by Christophe Barratier (2011)    French Film

During WWII, in a little town in France, there are 2 children’s groups to fight each other always. One day a girl comes to the town to live with them. The original story is from French novel, and made a film in 1961 and remade in 1995. This is the 3rd remake film.

同名のフランス小説の映画化ではあるが、1961年(邦題:わんぱく戦争)、1995年(邦題:草原とボタン)にも映画化された。フランスの小さな町で、少年達が隣町の少年達と戦争ごっこをしていたが、大人達の世界では第二次世界大戦の狂気が少しずつ、この町にも迫っていた。リーダー格のルブラックは、町に住むことになった見知らぬ少女への思いを徐々に募らせてゆく。子ども達の戦争は過熱化するが、勝利品は敵の少年達の服のボタンであった。思春期を迎えたルブラックは、父親ともしばしば衝突した。しかし、新住民の少女がユダヤ人であり、彼女を追う狂気の手が迫っていることを知ったルブラックの父は、町中の人達と共に彼女を保護した。しかも、敵であった隣町の少年達さえも協力した。のどかな田園風景と美しい音楽に包まれながら、深い余韻を残してくれる映画。

Lawrence of Arabia

Directed by David Lean (1962)

Story of British Officer T.E. Lawrence who had successes and struggles in Arabic counties in early 20th century.  Starring: Peter O’Toole

時代は第一次世界大戦当時、舞台はアラビア半島である。実存したイギリス人陸軍将校T.E.ローレンスが、オスマン帝国からのアラブ反乱に巻き込まれてゆく歴史を描いたイギリス映画。アラブ部族達から英雄扱いされる自分とイギリス軍の政治戦略の間で泳ぐ2人の異なる自分を、主役のPeter O’Tooleが熱演し、異文化の狭間での苦悩を見事に描いている。音楽の雄大さや砂漠の厳しさと美しさの感動は、40年以上前に鑑賞した時と変わらない。むしろコンピューター・グラフィックの普及していなかった当時に、砂漠の中に村を建設し撮影された数々の名場面に、制作者達の熱意が溢れている事実をより深く理解出来る。

Buen Dia, Ramos

Directed by Jorge Ramirez Suarez (2013)

Ambitious young man from Mexico who travels to Germany to find a job, strikes up an unlikely friendship with a German aging woman.

メキシコから米国への出稼ぎに幾度も失敗したメキシコ青年が、ドイツで成功した人の話にそそのかされて、有り金はたいてドイツに渡った。ところがトラブル続きで帰国が出来なくなってしまった。一文無しになったメキシコ青年に暖かな眼差しを向けたのは、一人暮らしのドイツ人年配女性であった。地域カルチャー、時代のカルチャーを超えて人々の心が見事に共鳴し合ったこの映画を、あえてラブ・ロマンスのカテゴリーに入れた。男女の恋物語に狭めることなく広範囲での愛情物語は、これからのラブロマンスの先駆者とも言える。異文化理解推進の手本のような内容は、今の時代的な要素も楽しく盛り込まれている。スペイン語とドイツ語の会話にもどかしさを感じるかも知れないが、異文化の狭間を体験した者なら、その演出に大いに納得させられる。