Directed by Yaron Ziberman (2012)
In New York, a world-renowned string quartet find their patriarch Peter is diagnosed with a terminal illness, the repercussions hit the group deeper than they could imagine. As their 25th anniversary performance looms, the four musicians must either find a way to overcome their troubles and preserve their legacy, or part ways forever.
邦題:25年目の弦楽四重奏
クラッシック音楽に詳しい人には又別の見方もあるかもしれないが、異文化理解の視点では、実に見事な調和を奏でる映画である。テーマ曲のベートーヴェンの「弦楽四重奏曲第14番」は、晩年の視聴覚障害をもったベートーヴェンが作曲し、途切れること無く継続する7楽章は、演奏者にとっても難曲とされているそうだ。ニューヨークにある結成25周年を迎えたフーガ弦楽四重奏団のメンバー達が、長老メンバーのパーキンソン発病によるリタイヤー発言の衝動から、自分達の人生を見つめなおす。山や谷があっても支えあう人達と調和を保ちながら、休むことなく生きる人生に、テーマ曲が調和する。ニューヨークの多民族社会の中で、自分なりのカルチャーを見つけてゆく演奏者達の奏でる音楽は、鑑賞後も心地よく響いてくれる。