Paradise Road

Directed by Bruce Beresford (1997)

During World War II, a group of women held prisoner by the Japanese Military in the South Asia. These diverse women from different countries, speaking different languages, united to form a vocal orchestra-creating a life affirming symphony of human voice.

戦争をあつかった映画だと、どちらかのプロパガンダになりがちだが、あくまでも中道な立場で、戦争への憎しみと人間の心の強さを感じ取りたい映画である。物語の舞台は、第二次世界大戦でアジア諸国に支配の手を伸ばしていた日本軍が、民間人の白人子女を捕虜収容キャンプに入れた史実に基ずいて語られている。残酷なシーンや非情なシーンもあるが、だからこそ国籍の異なる女性達がアカペラで心を一つにする感動が生きている。その感動は、憎むべき日本兵にも、しっかりと伝わる。過酷なキャンプ生活を生き延びた女性達同士には、既に心の国境が取り払われていた。