The Greatest Showman

Directed by Michael Gracey  (2017)

Partially based on the true story of Phineas Taylor Barnum who was an orphan and created an entertainments revolution when he grew up. With music, dancing, and excitement, the film celebrates the birth of show business. The most touching part of the film is to make people, who lived behind the curtain of society, bright with light of joy, and tells us “Everyone is different, but we are one family!”.

P.T. バーナムの実話に部分的に基ずいて制作された映画。バーナムは弧児となり、成人してエンターテイメント革命を引き起こした実存のアメリカ人である。音楽あり、ダンスあり、そして人々を興奮の渦に巻き込むこの映画は、ショービジネスの誕生を祝福すると共に、大事なメッセージを伝えてくれる。社会のカーテンの後ろで生きていた人々に、明るい喜びの光をあてながら「我々は皆違うけど、一つの家族である」と。>>>なお、日本での全国劇場公開は、2018年2月16日。

Woman in Gold

Directed by Simon Curtis (2015)

Based on biography of Maria Altman , an octogenarian Jewish refugee who lived in Los Angeles. Maria sought to regain a world famous painting of her aunt plundered by the Nazis during WWII. She did so not just to regain what was rightfully hers, but also obtain to some measure of justice for the death, distraction and massive art theft perpetrated by the Nazis.

邦題:黄金のアデーレ 名画の帰還

80歳代のユダヤ系難民である在ロスアンジェルスのマリア・アルトマンの伝記を基にした映画。マリアは第二次大戦中にナチスから奪われた叔母をモデルにした世界的に有名な絵を取り戻す努力をしていた。単に彼女の所有権がある絵を取り戻す為だけではなく、ナチスによって起こった死や混乱や奪われた多くの芸術品への法的な判断を下して欲しかった。

The Kite Runner

Directed by Marc Forster (2007)

Based on the bestselling novel published in 2003.  Amir is a young Afghani from   a well-to-do Kabul family and his friend Hassan is the son of a family servant. Together the two boys form a bond of friendship that breaks tragically on one fateful day. Amir and Hassan become separated and as first the Soviets and then the Taliban seize control of Afghanistan, Amir and his father escape to America. Years latter, Amir is called back to Kabul to right the wrongs he and his father committed years ago.

邦題:君のためなら千回でも

初めてのアフガニスタン系米国人による小説の映画化で、小説は2003年に出版され30カ国語に訳されるベストセラーとなった。70年代のアフガニスタンで、裕福な少年アミールは出産時に母親を亡くしていたが、父親と暮らしていた。使用人の少年ハッサンとは大の仲良しであったが、ある事件を切っ掛けに二人の仲は離れ離れとなった。時同じくアフガニスタンにソ連軍が侵攻を決行し、父親とパキスタンに逃れたアミールは、米国に渡った。20年の歳月が流れて米国でアフガニスタン系のコミュニティーで出会った女性と結婚したアミールは、予期せずしてアフガニスタンを訪れることになった。

Unconditional

Directed by Brent McCorkle (2012)

Inspired by true events of “Papa Joe” caring for low-income community children in Tennessee.  Samantha is living a storybook life: happily married, lives on a ranch as keeping her beloved horse, and publishes her long dreaming children’s picture book. When her husband is killed in a senseless act of violence, Samantha loses her faith and her will to live. But a death-defying encounter with two children leads to reunion with Joe, her oldest friend.

米国テネシー州で危険な環境に置かれた子ども達の育成に励んだ実在人物”パパ・ジョー”をモデルに制作された映画。童話を描くことを楽しみにしていたサマンサは、最愛の夫を無謀なる暴力で殺され、1人大きな農場の家に残された。夫を失った喪失感は復讐心を呼び起こし、知っている情報を基に犯人殺害にかられる。ところがサマンサが遭遇した交通事故の少女を病院へ運んだ先で、幼馴染のジョーに予期せぬ再会をした。黒人のジョーは転校先の学校の生徒達から疎外されたが、白人のサマンサは直ぐにジョーと友達になれた。再会した大人のジョーは自分の健康を害しながらも、黒人低所得者コミュニティーで父親がいない子ども達の面倒をみていた。徐々に少女の頃の優しさを取り戻したサマンサは、再び自分の童話制作にも情熱を取り戻してゆく。先入観を捨てて、負の連鎖を断ち切ることの素晴らしさを教えてくれる。

Chloe & Theo

Directed by Ezna Sands (2015)

Inuit man Theo who has a mission to report to world leaders “Our land is melting. Please help us.”  comes to New York and a homeless girl befriends him.

イヌイットの長老達から、北極圏の太陽が加熱していることを南の長老に伝えるようにと、英語が解るテオがその任務を依頼された。南の長老に会う為に用意された航空券は、テオをニューヨークに運んできた。大自然の中で育ったテオは、まるで異なる世界を観察しながら、南の長老を探し回るが、そんな彼に最初に魅了されたのはホームレスの少女クロエであった。様々なカルチャーが混沌とするニューヨークでテオの存在が人々の心を繋いでゆき、南の長老達の集る国連へのドアが開きかかるのだが、、、地球温暖化をユニークなストーリーで語っている。北極圏の文化とそれ以外の南の地球文化の対比は、テオだけでなく私達にとっても大きなカルチャーショックである。

Charlie’s Country

Directed by Rolf de Heer (2013)        Australian Film

In his Aboriginal Community or outside of it, aging Charlie struggles to make his own way in life.  Starring: David Gulpilil who also acts a role in “Rabbit-Profe Fence .

アボリジニの村に住むチャーリー老人は、昔の生活をいつも懐かしんでいた。村を管理している白人ポリス達とも親しくはしていたが、何もかもが白人に管理されている生活から一人飛び出して、大自然の中の生活に戻った。しかし健康を害し都会の病院に運ばれてしまう。滅びゆくアボリジニ伝統文化と近代化した白人文化の衝突より以上に、鑑賞者1人1人に深く語りかけてくる作品。自分のカルチャーを捜し求めながら社会に反発ばかりしていたチャーリー老人が、たどり着いたのは、、、伝えることの大切さが、ほのぼのとした感動と共に湧き上がるオーストラリア映画である。主役のDavid Gulpililは40年の俳優歴があり、Rabbit-Proof Fence の他にもオーストラリア映画界に多大なる貢献をしている。

To Kill a Mockingbird

Directed by Robert Mulligan(1962)

Story telling through six years old girl’s eyes about her father who worked the case as black man’s lawyer, and who fought for prejudice and injustice in 1932 Alabama.  The same titled novel by Nell Harper Lee published in 1960, and made into the film. Starring: Gregory Peck

邦題:アラバマ物語

1960年に出版されたNelle Harper Lee 著の同名の小説の映画化。米国公立学校の推薦図書として筆頭に上げられている小説のひとつでもある。白黒映像の映画では、Gregory Peckが主役の白人弁護士役で、理想的父親像、社会正義感、博愛主義のこもった人物を演じて高評価を得た。ストーリーは、人種差別が歴然と存在していた時代にアラバマの町で起こった白人女性レイプの犯人として捕らえられた黒人男性を弁護する父親を、後年娘が語っている。母親を亡くし、兄といつも一緒の悪戯娘は、父親と同じく社会正義感が強かったが学校では腕力に訴えていた。暴力が嫌いな父親は、言葉と敏速なる判断力と行動で戦っていた。そんな父親を娘が理解するのには時間がかかった。映画の中での時間の流れはゆっくりではあるが、子どもの視点が丁重に語られている。

Inch’Allah

Directed by Anais Barbeau-Lavalette (2012)

Chloe is a young Canadian doctor working in Palestinian refugee camp in the West Bank, where she treats pregnant women. She has been making friendship with a Israeli woman soldier and a Palestinian refugee young girl as well. Facing daily checkpoints and the separation barrier, Chloe is confronted with the conflict and the people it affects.

カナダ人の女医が、イスラエルに居住しながらパレスチナ難民の居住区にあるクリニックに通っている。彼女には、イスラエルの女性兵士とパレスチナ難民家族の若い女性との友情が育っていった。イスラエルとパレスチナの紛争を、個人のレベルで少しでも解決しようと心を痛める彼女にとって、心の癒しはカナダの母親とスカイプで通じる映像とフランス語である。映像の各所に痛ましい立場に置かれた両サイドの子どもが出てくるが、この紛争状況を次の世代にも引き渡すのかとの、脚本を書きメガホンを取った監督の訴えが聞こえてくるようである。

Salt of This Sea

Directed by Annemarie Jacir (2008)

Soraya leaves from Brooklyn, New York, to live in her homeland, Israel. In her family history, her grandfather exiled from Jaffa to Lebanon since the country Israel was established in 1948, and lived in Palestinian refugee camp where Soraya’s parents were born. They moved to America and Soraya is born and grows up in America. Despite facing political barricades, Soraya wants to get  her identity in her new life. >>> The director, Annemarie Jacir is a Palestinian-American, and this is her first fiction feature.

ニューヨークのブルックリンで生まれ育ったアメリカ国籍の女性ソラヤが、一人イスラエルの空港に降り立つ。ソラヤの祖父は 1948年以前に、現在のイスラエル領下にあるヤファに住んでいたが、イスラエル建国によってレバノンに逃れた。ソラヤの両親は、レバノンのパレスチナ難民キャンプで生まれ米国へ渡った。それ故ソラヤは、イスラエルの入国管理の係官に厳しく調べられた。父が亡くなり、まだ見ぬ故郷にやって来たソラヤのアイデンティティー探しの旅は、決して楽しいものではなかったが、政治の非情に知恵で立ち向かう若者達の明るさが印象的である。

The Silent Army

Directed by Jean van de Velde (2008)

Civil war is occurred and Abu and other children are abducted from their villages in Africa. They are trained as soldiers, and forced to take terror attacks. But Abu cannot forget his best friend Thomas who is a son of Dutch restaurant owners and it’s located near Abu’s village.

かつてアフリカの某国で、誘拐した子ども達を洗脳教育し、自分の生まれ育ったコミュンニティーに送り戻され、自爆行為で公共施設を破壊する戦略があった。傷ついた子ども達の心を取り戻す為に、国際機関を初め多くのボランティアが活動したが、その出来事を思い起こさせてくれる映画のストーリーである。誘拐された子ども達が子ども兵士として特訓される。テロ行為を平然と行う残虐なシーンも幾つかあるが、一貫して流れているのは、レストランを経営していたオランダ人夫婦の息子と村のアフリカ人少年の友情である。子ども達の迫力ある演技は、見逃せない。