Cantinflas

Directed by Sebastian del Amo (2014)  Mexican Film

The untold story of Cantiflas(1911~1993), the beloved Mexican comedy film star and in 1956 moved to Hollywood to participate the film “Around the world in 80 days” (French Novel published in 1872). Biographical story of the most popular Mexican comedy film star of all time.

メキシコの偉大なるコメディアンで映画俳優のCantinflas/カンティンフラス(1911年~1993年)の伝記映画。彼の無名時代から映画[80日間世界一周]で世界的に名声を上げるまでを描いたメキシコ映画である。1872年に発表されたフランスの小説[80日間世界一周]を映画化しようと、ハリウッドのプロデューサーが白羽の矢を当てたのはメキシコの売れっ子コメディアンで、時代は1956年。彼との出演交渉の合間に、カンティンフラスの人生物語が挿入されている。20世紀半ばのハリウッドの様子や有名俳優達のさりげない様子も垣間見られるが、メキシコ民衆の社会の底辺を支える力強さがこの映画から伝わり、民衆に愛されたカンティンフラスを称えている映画でもある。

Chocolate

Directed by Lasse Hallström (2000)

Original story is from Joanne Harris’s novel Chocolate. A vagabond-spirit mother and her daughter come to a small old town in France to open a chocolate shop named Maya. The mother’s favorite fairly-tale is about her grandfather who came back from Central America with a beautiful girl and his experience of Ancient Maya’s drink.

邦題:ショコラ

フランスの保守的な小さな町に、赤いマントを着た母と娘が、北風の中をやって来た。その母と娘はこの町に落ち着こうと、母親はマヤと呼ぶチョコレート店を開店した。母が御伽噺のように聞かせる娘が大好きな祖父の物語では、薬の研究の為に祖父は中南米に出かけ、そこで古代マヤからの不思議な飲み物カカオに魅せられ、恋した村の娘を欧州に連れて帰り娘が生まれたが、突如母と娘がいなくなった。どうやらその娘が自分の母親であり、祖母と同じ放浪癖がある母を娘は嫌い始めていた。波風の後に保守的な町の人達とも次第に心のしこりがとれ、春風の到来と共にこの町が母娘にも安住の地となってゆく。異質性を受け入れる明暗が、見事に描かれている。母親役をJuliette Binocheが熱演し、ジプシー役のJonny Deppも流浪の人として出現する。